大雨の災害事例
令和2年7月豪雨【2020年7月】
2020年7月3日から8日にかけて九州地方から東日本までの広い範囲に降った線状降水帯による豪雨。規模が大きく、停滞時間も長かったことから長期にわたって雨が降り続き、被害を大きくした。熊本県の球磨川流域に特に大きな被害をもたらし、全国で死者84人、行方不明者2人、全半壊の住家6125戸の被害を出した。
国が管理する7水系8河川と県管理の58水系194河川で決壊などによる氾濫が発生し、土石流災害は932件発生、高速道路など16路線25区間、直轄国道10路線29区間、都道府県管理道路725区間が被災した。
県内でも南信地域を中心に被害が出て、河川施設183カ所、道路施設344カ所、砂防施設5カ所が被災し、土砂災害は84件発生した。
復旧・復興への長野県の取り組み
長野県では、この災害の復旧・復興にあたって、前年の東日本台風災害と同様に、工事の発注に際しては技術者の確保や入札を実施した際に不調・不落が発生しないよう最大限に考慮。特例により、入札時の要件の緩和や被災地域以外の企業が地元企業と組むことで、支援に参加できるようにした復興JV制度の採用などの措置を行った。